形式C53蒸気機関車
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形式C53
使用圧力:14.0s/平方p
弁装置:ワルシャート式
出現年次:改造昭和9年
製造所:日 鉄道省鷹取工場
C51形式の能力不足を補い、C52形式の欠点を除くよう設計されたもので、D50形式程度のボイラに1750ミリの車輪をつけた形である。重心が高くならないように3シリンダを採用して下部の重量を増したほか、温メ器を台ワク下面に取付け、従来採用されていた先従輪直径940ミリのものを、これ以降の機関車に使用した860ミリのものにするなど種々の苦心が払われた。
この機関車は我が国で設計製造された優秀な機関車で、当時の要求を満たした主要幹線の特急列車用となり、3シリンダ特有の排気音で親しまれたが、それゆえその弁調整は非常に厄介であった、なお、シリンダ取付部で台ワクにキズが発生しやすく、その保守困難であったので、C59形式が出現してからは下級線転用のため改造がむずかしい理由もあって、昭和23年ごろには96両あったがその後急速に廃車への道をたどった。
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